コロナ禍で、テイクアウトやフードデリバリーの需要が増えています。個人経営の飲食店でもそれらの取り組みに力を入れているところも多くなりました。最近では、配達プラットフォームの参入によりデリバリーサービスが生活により近くなったことから、料理以外の側面で改善しなければならない点も出てきているのが実情です。代表的な問題のひとつが、料理を詰める食品容器です。

業務用食品容器の多くはプラスチック製です。プラスチック製の食品容器は、形やサイズのバリエーションが非常に豊富で、殆どのスーパーはもちろん、屋台や野外イベントの出店などでも使われています。プラスチック製の容器は無色透明の蓋やフードパックを作ることができるため、料理の盛り付けや彩りをお客様の目に触れることができます。しかしながら、プラスチックは環境問題の原因にもなっています。

環境に配慮したモノづくりの観点から、紙などの環境に優しい素材で作られた業務用食品容器が近年登場しました。近年では、紙で作られた業務用弁当容器を使う飲食店が登場するようになりました。紙ベースの弁当容器は、リサイクル率95%以上のダンボールで作られています。ダンボールは中空構造のため断熱性と保湿性に優れ、テイクアウトやデリバリーに最適の素材です。

プラスチック製が非常に多い業務用食品容器ですが、大手飲食店では従来品に代わり紙製の容器や食器を提供する動きが加速しています。環境に配慮した素材で作られた容器を使用することで、SDGsに貢献することができることでしょう。